原料:ニームオイル

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今回はニームオイルをご紹介

当社では製品の原料としてニームオイルを使用するため海外から直接輸入しています。
現在は2か国からニームオイルを輸入していますが、同じオイルでも原産地や圧搾により品質が異なります。
また、政府で認証を受けた工場で製造されたオイルですら製品の品質は安定しておらず、中には劣化したオイルが混入していたりと常に品質チェックをしないと安心して使えないのが現状なのです。
ニームオイルの抽出方法は何種類かありますが、一般的には圧力のみで抽出した圧搾法が用いられます。アルコール系や溶剤等を使用した抽出は残留等の問題がありますし、加熱抽出すれば成分が壊れ効果が弱まります。その点、圧搾なら品質も劣化することなく抽出でき残留等の心配もないので安心して使えます。

ニームオイルの色はこげ茶色。酸化が進むと黒褐色に変わっていきます。
ニオイは特有の香りで、腐ったニンニクと例えられたりします。

日本に輸入したニームオイルは・・
①品質をチェック
②30℃で加温しながらゆっくりと時間をかけて溶解させる
③オイルの攪拌作業
④最後にろ過作業を行ってから使用します
もちろん海外でもろ過作業は行っていますが、精度が悪いようなので社内で再度行っております。
オイル抽出後のニームパウダーにゴミが入っていることがあるだけに、オイルにもゴミが混入していると思って作業しています。。


画像:左がろ過前のニームオイル、右がろ過後のニームオイルです。
ろ過することで細かな残渣もとれて色も薄くなり透明感がでます。

もちろんこの状態はオイル(油)なので水には混ざりません。
ここに乳化剤を添加し水溶性にして水に混ざるようにします。
この時にポイント!
・オイルの含有量を多くしたいので乳化剤の種類や量にこだわります。
・使用時により薄めて使えるように組成を組みます。
乳化剤にはたくさんの種類があり、水やアルコールを含んだ製品などもあるのでオイルにあった乳化剤を選ぶことはとても大事だと考えています。