原料:ニームリーフエキス

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今回ご紹介する原料は“ニームリーフエキス”です。
ニームリーフエキスとは「ニーム(インドセンダン)の木の葉から抽出した成分」のことで、葉には虫が嫌がる忌避成分や抗菌成分、防腐機能などの効果があります。その他にも皮膚の活性効果や美白効果などもあり化粧品原料としても活用されています。
これらの成分はニームオイルと同じく熱に弱いため水蒸気蒸留による抽出ができません。ですのでニーム葉の精油は世の中にはなく、一般的には溶剤やアルコールにより成分を抽出します。ただし、溶剤抽出したリーフエキスでは虫への忌避効果がないため、現在は化粧品原料がメインとして広く使用されています。
当社で使用するニームリーフエキスは溶剤抽出した物ではなく、「超臨界二酸化炭素抽出法」を用いて濃縮液を抽出しています。この方法だと熱がかからず虫の忌避効果なども残したまま成分を抽出することができます。

臨界抽出したニームリーフエキスはヘドロのような状態で ニームリーフエキス
ほぼ無臭、水には不要なので油に溶かして使用します。
少量の添加で緑の色がつくのはお茶のようであり、着色剤のようです。正直、これが手につくと瞬時に皮膚の中まで入りなかなか洗い流せない厄介者です。

ニームリーフ溶解【油に溶解前のニームリーフエキス】

ニームリーフ溶解後【油に溶解後のニームリーフエキス】

使いにくい原料ですが、匂いがなく、少量の添加でも十分な効果が期待できるのでOEM商品などには積極的に使用しています。
種子から抽出するニームオイルとは違った効果をもつ“ニームリーフエキス”のご紹介でした