乳化剤=界面活性剤=展着剤

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界面活性剤の使い分け

技術情報をご覧いただきありがとうございます。

今回は当社の技術ポイントでもある界面活性剤の使い方についてご紹介します。
オイルを水に薄めて撒くには必ず界面活性剤を使用します(水とオイルだけでは分離するからです)。この“界面活性剤” 実は何を使ってもオイルの効果は同じだと思っていませんか??
界面活性剤は代表的な成分だけでも百種類以上あり、これらが各々違う特徴をもっています。
当社ではより効果を発揮するため商品ごとに、常に最適な界面活性剤を選択しています。

では、具体的に何を目的に調整するのか・・・
よく耳にする「展着剤」と言うのは、作物や害虫の表面に付着、浸透、湿潤、固着する目的で使われますが、この成分は界面活性剤であり、この作用により効果面で大きな差が生じます。

<展着剤の効果>
付着:作物や害虫にオイルが付着する量を増やします。
浸透:オイルが植物内や害虫の体内に入るよう浸透力を高めます。
湿潤:植物の葉面や害虫の表皮にオイルが広がり馴染む力を増加させます。
固着:オイルの付着量を増やしながら、雨の影響を軽減させます。

界面活性剤はより安全な物がいい、
界面活性剤の含有量は少ない方がいい、
オイルがよく効くようになる界面活性剤(展着剤)がいい、
こんなことを考え製品の用途や原料ごとに界面活性剤を調整しています。